現車セッティングとは?
お客様の車両をシャーシ・ダイナモに載せ、マフラー集合部 または 各シリンダーのエキゾーストパイプ内の空燃比を測定しつつ、燃料噴射量の調整を行います。
エンジンを稼働させながら広域にわたり空燃比の測定と燃料噴射量の調整を行うため、過去の実績データを基にした調整(MotoJPオリジナルマップ適用)と比べて、個体差に左右されず高い完成度が得られるのが特徴です。
※このオプションメニューでは、ECUチューニング(基本メニュー)の実施に加え、燃料マップの作成まで行います。ECUチューニング(基本メニュー)の内容は車種や年式によって異なります。詳しくは 車種別サービスメニュー をご確認ください
現車セッティングの種類
マフラー集合部での空燃比を基に全シリンダーの燃料噴射量を一律に調整する「現車セッティング(通常)」と、各シリンダーごとに空燃比を測定し、それぞれのシリンダーの燃料噴射量を個別に調整する「現車セッティング(独立燃調)」の2つのパターンがございます。どちらの方法もお客様の車両を稼働させ、空燃比を測定しながら燃料噴射量の調整を行うため、過去の実績データを適用するよりも優れた仕上がりが期待できます。特に最高品質の仕上がりをお求めのお客様には、「現車セッティング(独立燃調)」をぜひご検討ください。
現車セッティング(通常)ー マフラー集合部で空燃比を測定 ー
マフラー集合部で空燃比を測定・調整する「現車セッティング(通常)」では、マフラー集合部(1か所)で測定した空燃比を基に、全シリンダーの燃料噴射量を調整します。そのため、シリンダー間の誤差までは考慮されません。
現車セッティング(独立燃調)ー 各エキパイそれぞれの空燃比を測定 ー
各シリンダーの空燃比を測定・調整する「現車セッティング(独立燃調)」では、すべてのエキゾーストパイプ(シリンダー)の空燃比を個別に測定するため、シリンダー間の誤差を考慮した精密な調整が可能です。
シャーシダイナモ設備
弊社は DOBECK PEFORMANCE社の AXIS DYNO MOTO-VX12 を採用しております。
一般的なシャーシダイナモと異なる点は、エンジンの動力を利用してタービンを稼働させ、前方から圧縮空気(≒ラムエア)を送風することです。これにより、車速(後輪タイヤの回転数)に応じてタービンの負荷が増加し、実走行に近い走行抵抗を再現できます。また、車速に応じた風速・風量を再現できるため、一般的なシャーシダイナモよりもエンジンにかかる負荷を軽減し、水温を低く保つ効果が期待できます。
通年を通して安定した室内環境を維持するために、業務用エアコンを導入しました。これにより、エンジンからの排熱による室温上昇が緩和され、より精度の高いセッティングが可能になりました。
オペレーターの安全を確保するため、業務用の一酸化炭素モニター、酸素モニターを設置しています。また、室外からの新鮮な空気を取り入れられるよう、電動送気マスクも完備しています。さらに、気温、湿度、気圧モニターも完備しています。これにより、室内環境を監視しながらセッティングができるため、必要に応じて空気の入れ替えを行うなど、オペレーターの安全を確保しつつ、最適な環境でセッティングを行うことが可能になります。
空燃比の測定機材には、4輪車でも実績のある高機能なものを選定しています。LAFセンサーにはBOSCH製のLSU4.9を採用し、高いサンプリングレートで空燃比を測定します。また、データロガーとはCANプロトコルを用いて高速通信を行います。複数の空燃比計をデータロガーに接続することで、4気筒などマルチシリンダーエンジンのセッティングにも対応可能です。
その他にも、弊社独自のノウハウを活かし、さまざまな工夫を施しています。高い技術を持つMotoJPの現車セッティングを、ぜひご検討ください。
【参考ブログ】シャシダイルーム・待合室をアップグレードしました♪
※クリックするとAmebaブログが開きます
対応車種・受付状況
受付状況
2024年9月14日から下記「対象車種」に記載の車種に限り順次受付いたします
現車セッティング担当のスタッフは通常業務も兼務しており、営業時間内の作業が難しいことから、車両をお預かりとさせていただいております。
担当スタッフの業務状況を見ながら作業時間が確保できるタイミングでセッティングいたしますので、時期によりお預かり期間が変動いたします。
上記のような事情があることから、相談件数が多い時はお預かり可能な期間が長いお客様から優先的に受付させていただきますことご了承ください。
対象車種
〇下記「現車セッティング相談 受付車種」リストに掲載がある車種・年式の車両のみ受付させていただきます。※リストに掲載が無い車種・年式の現車セッティング相談は承ることが出来ませんので予めご了承ください
※クリックすると拡大して表示されます
現車セッティング相談の注意事項について
【★ 重 要 ★ 必 ず お 読 み く だ さ い 】現車セッティングでは、車両のマフラー集合部(もしくは各エキパイ)に空燃比センサーを取り付け、空燃比を測定しながら調整を行います。そのため、各所に空燃比センサー用のボス穴が必要です。
~ 現車セッティング(通常)の場合 ~
上図のように、マフラー集合部以降に空燃比センサー(18mm規格)を取り付けて作業を行います。
基本的には、純正O2センサーを取り外し、セッティング用の空燃比センサー(18mm規格)に差し替える形で対応します。Z900RSやMT-09シリーズなど、18mm規格の純正O2センサーを採用している車両には、そのまま空燃比センサーを取り付け可能です。しかし、多くの車両では12mm規格の純正O2センサーが採用されているため、弊社が所有する12mm→18mm変換アダプター(※)を利用して対応する必要があります。
※12mm→18mm変換アダプターを使用する際には、垂直方向に150mm以上のスペースが必要です。スペースが不足する場合は、新たに18mm規格のセンサーボスを取り付ける(溶接加工)必要があります。
※18mm規格のO2センサーボスの取り付け(溶接加工)をご希望のお客様は、一度お電話でご相談ください(※別途お見積もり)。
~ 現車セッティング(独立燃調)の場合 ~
上図のように各エキゾーストパイプに18mm規格のO2センサーボスを取り付ける加工が必要となります。
※18mm規格のO2センサーボスの取り付け(溶接加工)をご希望のお客様は、一度お電話にてご相談ください(※別途お見積もり)。
★ ご不明な点はお気軽にお問い合わせください ★
【 安 全 上 の 注 意 事 項 】
シャーシ・ダイナモを使用したセッティングには 危険 が伴います。スタッフの安全確保や近隣住民への配慮のため、以下の 注意事項 を設けています。該当する場合は現車セッティングの受付をお断りさせていただきますので、あらかじめご了承ください。
近隣住民への配慮
・排気音が極端に大きい(こちらが実施困難と判断した場合)
シャーシ・ダイナモ積載が困難
・走行に必要な重要部品(ブレーキ、クラッチなど)が適切に機能しない
・ホイールベースが極端に長く改造されている
・トライク(3輪)仕様に改造されている
・ハンドルが極端に長く・短く改造されている
・その他、シャーシ・ダイナモの使用に不適切な改造が施されている
過走行・整備不良など
・メーカーが定める慣らし運転が完了していない
・総走行距離が50,000kmを超えている
・点火プラグ交換後5,000km以上走行している
・エンジンオイル交換後3,000km以上走行している
・後輪タイヤが交換時期に達している
・後輪タイヤにパンク修理痕がある
・ドライブチェーンの張りが適切でない
・ドライブチェーンが交換時期に達している
・スプロケット(前・後)が交換時期に達している
・エンジンオイルの量が適正でない
・冷却水の量が適正でない
・アクスルシャフトなど重要箇所が適正トルクで取り付けられていない
・クラッチが滑る
・クラッチの切れ・繋がりが悪い
・エンジン周囲から異音がする
・エンジンが気持ちよく吹けない
・その他、不具合がある
・エンジン内部(ピストン、シリンダー、カムなど)の一部もしくは全てが変更されている
・ターボチャーチャーや後付スーパーチャージャーが取り付けられている
・出力が大きすぎる(スーパーチャージャー搭載車両+フルエキゾーストマフラーなど)
上記の理由で作業が中止または打ち切りとなった場合、弊社からお客様にご請求する金額はございませんが、、お客様側で発生した車両運搬費などの一切の費用については補償致しかねますので、あらかじめご了承ください。
例:ご来店いただいた際に、現地チェックで後輪タイヤにパンク修理痕が見つかったため、安全上の理由からこの日の受付を中止し、タイヤ交換後に再来店していただくこととなった場合(※ご来店に伴う交通費等は補償いたしかねます)。
シャーシ・ダイナモを使用したセッティングには 危険 が伴います。スタッフの安全確保や近隣住民への配慮のため、以下の 注意事項 を設けています。該当する場合は現車セッティングの受付をお断りさせていただきますので、あらかじめご了承ください。
近隣住民への配慮
・排気音が極端に大きい(こちらが実施困難と判断した場合)
シャーシ・ダイナモ積載が困難
・走行に必要な重要部品(ブレーキ、クラッチなど)が適切に機能しない
・ホイールベースが極端に長く改造されている
・トライク(3輪)仕様に改造されている
・ハンドルが極端に長く・短く改造されている
・その他、シャーシ・ダイナモの使用に不適切な改造が施されている
過走行・整備不良など
・メーカーが定める慣らし運転が完了していない
・総走行距離が50,000kmを超えている
・点火プラグ交換後5,000km以上走行している
・エンジンオイル交換後3,000km以上走行している
・後輪タイヤが交換時期に達している
・後輪タイヤにパンク修理痕がある
・ドライブチェーンの張りが適切でない
・ドライブチェーンが交換時期に達している
・スプロケット(前・後)が交換時期に達している
・エンジンオイルの量が適正でない
・冷却水の量が適正でない
・アクスルシャフトなど重要箇所が適正トルクで取り付けられていない
・クラッチが滑る
・クラッチの切れ・繋がりが悪い
・エンジン周囲から異音がする
・エンジンが気持ちよく吹けない
・その他、不具合がある
・エンジン内部(ピストン、シリンダー、カムなど)の一部もしくは全てが変更されている
・ターボチャーチャーや後付スーパーチャージャーが取り付けられている
・出力が大きすぎる(スーパーチャージャー搭載車両+フルエキゾーストマフラーなど)
上記の理由で作業が中止または打ち切りとなった場合、弊社からお客様にご請求する金額はございませんが、、お客様側で発生した車両運搬費などの一切の費用については補償致しかねますので、あらかじめご了承ください。
例:ご来店いただいた際に、現地チェックで後輪タイヤにパンク修理痕が見つかったため、安全上の理由からこの日の受付を中止し、タイヤ交換後に再来店していただくこととなった場合(※ご来店に伴う交通費等は補償いたしかねます)。
ご依頼はこちらから
受付期間・対応車種・注意事項などの情報をご確認の上、現車セッティング相談(通常/独立燃調)をお申し込みください。
現車セッティング相談(通常/独立燃調) お申込み
News
- 2023/11/04
- ページをリニューアルしましたNEW
- 2022/01/06
- 「現車セッティング相談<モニター募集> ※ZX-10Rシリーズ」の受付を終了しました
- 2021/11/14
- 「現車セッティング相談<モニター募集> ※ZX-10Rシリーズ」の受付を開始しました
- 2021/11/06
- 「現車セッティング相談」の「受付車種」につきまして、受付を再開しました
- 2021/10/15
- 「現車セッティング相談 受付車種」を変更しました
- 2021/01/09
- 「ECUチューニング 現車セッティング相談」ページ作成