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[No.9] YAMAHA MT-09 TRACER 2015-2016 EZ-SHIFTER 取付

[No.9] YAMAHA MT-09 TRACER 2015-2016 EZ-SHIFTER 取付

セッティング車両の詳細

  • [No.9] YAMAHA MT-09 TRACER 2015-2016 EZ-SHIFTER 取付
  • メーカー:YAMAHA
  • 車種・年式:MT-09 TRACER 2015-2016
  • 仕様国:国内
  • 排気システム:純正
  • 吸気システム:純正
  • ステップ:純正
  • 電装系統(プラグ・サブコン等):純正
  • エンジン:純正
  • ミッション:純正
  • スプロケット:純正
  • その他:特になし

作業風景

こんにちは♪
クイックシフター取付担当のゆうすけ(弟)です♪
今回は、「MT-09 TRACER 2015-2016」にクラッチを使わずにシフトアップ、シフトダウンを行うことが出来る「あのT-Revで有名」な「寺本自動車商会製」の「EZ-SHIFTER」を取付していきます♪

「EZ-SHIFTER」は、オプションの「PC 通信装置」を利用することで、パソコン上(Windows)で「シフトアップ時のカットタイミング、シフトダウン時のブリップ率、その他etc...」などの細かい調整が可能です♪

「EZ-SHIFTER」本体に付属の「説明書(ディスク)」から操作方法を簡単にご確認いただけます♪
また、出荷時におおよそ調整済みということですので、基本的には取付が完了後にすぐに利用が可能です♪

それでは、早速取り付けていきましょう♪

Translogic クイックシフター 本体 [No.9] YAMAHA MT-09 TRACER 2015-2016 EZ-SHIFTER 取付

[No.9] YAMAHA MT-09 TRACER 2015-2016 EZ-SHIFTER 取付

[No.9] YAMAHA MT-09 TRACER 2015-2016 EZ-SHIFTER 取付

付属品として、「EZ-SHIFTERユニット本体」「シフトセンサー(スイッチ)」「シフトロッド(純正専用品)」「各種ハーネス等」などが同梱されております。
取付は、車両側のコネクターに割り込ませる形で行いますが、各配線が長すぎる(短すぎる)といったケースが少なく、車両毎によく考えられた設計がなされており、配線作業がスムーズに進められるような工夫がされております。

付属の「説明書(ディスク)」では、ものすごく丁寧な写真付きの説明が確認ができます♪
ただ、私の場合、前回掲載した「[No.6] YAMAHA XSR900 2018-2020 EZ-SHIFTER 取付」で詳細にご案内差し上げた通り、配線の方法が「説明書」と少し違います。
我流ではございますが、「私なりの配線方法」につきましては、上記ブログに記載しておりますので、是非こちらもご覧ください♪

「付属のシフトロッド」は、「純正ステップ」に対応した長さとなっているため、「純正ステップ」であれば、付属品をそのまま組付けるだけでOKです♪
それでは、タンクを取り外していきます♪

タンク取り外しの様子 [No.9] YAMAHA MT-09 TRACER 2015-2016 EZ-SHIFTER 取付

[No.9] YAMAHA MT-09 TRACER 2015-2016 EZ-SHIFTER 取付

[No.9] YAMAHA MT-09 TRACER 2015-2016 EZ-SHIFTER 取付

[No.9] YAMAHA MT-09 TRACER 2015-2016 EZ-SHIFTER 取付

「タンク」を取り外すために、「外装一式」を取り外していきます。
「MT-09 TRACER」は、「ボルト点数」が多いのですが、外装の取り外しは難しくありません。
使用されているボルト類も、ほとんどが「4mm」のHEXレンチで取り外せます。
「ボルト類」がすべて外れたので、タンクを持ち上げたところ。。。

ん??

!?

「タンク」を保持する手の指先に「ササッ」と何かが当たりました。
茶色いでかい何かがタンク下にもぐっていくのが見えました…。

こ、、、怖すぎる。
恐る恐るタンク下を覗いてみます。
※昆虫が苦手な方は先に読み飛ばしください...



[No.9] YAMAHA MT-09 TRACER 2015-2016 EZ-SHIFTER 取付

めっちゃでかいクモでした。
恐らく、ずーっとタンクの下に潜んでいたものと思われます。

「タンク」を持ったまま身動きがとれず、一人ではどうすることもできないため、急いで他のスタッフに助けを求めて対処するも、クモがタンクの表面、裏面をぐるぐる回り、我々は完全に弄ばれておりました。
挙句の果てに、追い回した巨大クモが車両からすべての足を豪快に広げてのバンジージャンプを披露し、良い大人が二人して発狂(笑)
クモは、飛び降りるときにパラシュートのように手足をピーンと伸ばして、空気抵抗で落下速度を和らげて落ちることを知りました。
その瞬間をカメラに捉えることが出来なかったことが悔やまれます。

何とか捕獲し、外へ逃がしてあげました。


[No.9] YAMAHA MT-09 TRACER 2015-2016 EZ-SHIFTER 取付
エアクリーナーボックス取り外しなど [No.9] YAMAHA MT-09 TRACER 2015-2016 EZ-SHIFTER 取付

[No.9] YAMAHA MT-09 TRACER 2015-2016 EZ-SHIFTER 取付

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[No.9] YAMAHA MT-09 TRACER 2015-2016 EZ-SHIFTER 取付

クモ事件が一件落着したところで、気を取り直して「エアークリーナーボックス」を外します。

ここから、「クイックシフターの点火カット制御」の割り込みに使用する「イグニッションコイル」を目指して進んでいきます♪

「エアクリーナーボックス」は蓋を外さなくてもAssyで取り外せるため、短時間で「イグニッションコイル」までアクセスが出来ます!

ちなみにですが、「長距離を走行した車両」、もしくは「点火プラグをしばらく交換していない車両」は、「スロットルボディ」にカーボンが蓄積している可能性が高いです!

カーボンの蓄積によって、「始動性」が悪くなったり、「アイドリング」が不安定になったり、「パーシャル巡行」が出ずにギクシャクしてしまいます。

一番下の写真のように、「電子スロットル・バルブ」を指で開くことで、「銀色から黒色に変わっている箇所」が見えるかと思いますが、カーボンが蓄積している場合は、境目に黒いベタっとしたものが付着しています

「点火プラグ」が摩耗してしまうと、不完全燃焼の確立が増えるため、「スロットルボディ」などにカーボンが蓄積しやすくなる要因となります。

また、「スロットルボディ」にカーボンが蓄積していたり、「エアフィルター」が汚れていると吸気効率が落ちることで「理想空燃比よりも濃い症状」が発生し、点火プラグの汚れや早期摩耗につながります。

見える範囲のカーボン蓄積」をふき取ってあげることで驚くほど症状が改善しますので、点火プラグ交換を行うタイミングで、是非、一緒に点検してみてください♪
※上記は「[No.6] YAMAHA XSR900 2018-2020 EZ-SHIFTER 取付」の内容をそのまま引用しております。

続いて、「EZ-SHIFTER本体」を設置していきます。

本体設置、配線の様子 [No.9] YAMAHA MT-09 TRACER 2015-2016 EZ-SHIFTER 取付

[No.9] YAMAHA MT-09 TRACER 2015-2016 EZ-SHIFTER 取付

「3気筒エンジン」なので「1、2、3番イグニッション」に、各配線を割り込ませます。
配線をする際は、「スロットル・ワイヤー」に絶対に引っかからないよう、細心の注意が必要です。
※これをしっかりやらないと、最悪スロットル・ワイヤーがスタックする可能性があります


[No.9] YAMAHA MT-09 TRACER 2015-2016 EZ-SHIFTER 取付

こちらは、「TPSセンサー(電子スロットル・バルブ用)」です。
「オートブリッパー」の制御用として、付属のコネクターを割り込ませます!


[No.9] YAMAHA MT-09 TRACER 2015-2016 EZ-SHIFTER 取付

[No.9] YAMAHA MT-09 TRACER 2015-2016 EZ-SHIFTER 取付

最近の「MT-09シリーズ」で「EZ-SHiFTER」を利用する場合は、「EZ-SHiFTER」側のシステム・シャットダウンのタイミングを意識する必要があります。
※「EZ-SHiFTERのシャットダウン」が「ECUのシャットダウン」よりも先になってしまうと、「EZ-SHiFTER」が「APS」「TPS」に割り込んでいる関係上、「ECU本体」がセンサー電圧値[0-5V]を正常に検出できなくなり、エンジンチェックランプを点灯させてしまいます

「MT-09シリーズ」の「EZ-SHiFTER」では「タイマーリレー」を設置することで、「イグニッション・キーOFF」直後も数秒間の間は「通電状態」として、「EZ-SHIFTER本体」のシステム・シャットダウンが「ECUシャットダウン」よりも後になるようにすることが可能となります。

これにより、「ECUシャットダウン」の時間を過ぎても「TPS」「APS」は正常値が出力され続けられるようになるため、エンジンチェック・ランプを回避することが出来るようになります。
※「タイマーリレー」がない頃は、個体によってエンジンチェック・ランプが点灯しておりましたが、現在は上記の通り解決が可能ですのでご安心ください

なお、「MT-09 TRACER 2015-2016」につきましては、現時点でこの問題の発生は確認されておりませんが、念のため「タイマーリレー」が取付されております。


[No.9] YAMAHA MT-09 TRACER 2015-2016 EZ-SHIFTER 取付

[No.9] YAMAHA MT-09 TRACER 2015-2016 EZ-SHIFTER 取付

次に、「ECU」からの信号線取得、システム電源(12V)供給用に「T字コネクター」で割り込ませます。「12V電源」の取得は基本的に「テールランプ」から取りますが、車種や年式によって、配線の色が変わります。
作業の際は、「説明書」で「配線の色」をしっかり確認する必要があります。


[No.9] YAMAHA MT-09 TRACER 2015-2016 EZ-SHIFTER 取付

[No.9] YAMAHA MT-09 TRACER 2015-2016 EZ-SHIFTER 取付

大体の配線の取り付けが完了しました♪

続いて「装置本体」の設置ですが、私は「バッテリー」付近に設置しております。
これにより、シート下の貴重な空間を使わなくてすみます♪

さて、お次は「シフトスイッチ(センサー)」を取り付けます♪

センサー取付の様子 [No.9] YAMAHA MT-09 TRACER 2015-2016 EZ-SHIFTER 取付

[No.9] YAMAHA MT-09 TRACER 2015-2016 EZ-SHIFTER 取付

[No.9] YAMAHA MT-09 TRACER 2015-2016 EZ-SHIFTER 取付

「EZ-SHIFTER」のシフトスイッチは少しサイズが大きいため、シフトロッドの軸を外側にオフセットしないと「スプロケットカバー」に干渉してしまいます。
そのため、「オフセット・カラー」を、「ステップ」「ピローボール」に取り付けます。
「シフトスイッチ」の取り付けは、「純正ステップ」の場合、「付属のシフトロッド」を使用することで、ピッタリなサイズとなりますので、容易に取付が出来ます♪

以上で、「EZSHIFTER取付作業」はすべて終了となります!

作業後の感想 [No.9] YAMAHA MT-09 TRACER 2015-2016 EZ-SHIFTER 取付

[No.9] YAMAHA MT-09 TRACER 2015-2016 EZ-SHIFTER 取付

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作業完了!
さっそく試運転を行い、クイックシフターのアップ・ダウンの感触を確認します。

まずは、「吊るしのセットアップの状態」で試乗したところ、概ね問題なく作動は確認できました!
ただし、シフトダウン時に、少しだけ硬さ・渋さが見受けられましたが、許容範囲内です。

今回の車両では、硬さ以外にシフト操作時の違和感のようなものは殆どなく、スムーズな仕上がりとなっていたため、特に追加調整は必要が無さそうでした♪
ただし、「STDモード、Bモード」で使用される場合、硬さが気になるかもしれません。
※MT-09系統の車両は1速と2速のギア比が遠いため、ショックを感じやすい傾向にございます

「電子スロットル車両」では、「各パワーモード(A・STD・Bモードなど)」ごとに、そのときの「ギア段数」「エンジン回転数(rpm)」「グリップ角度(°)」で「実スロットル・バルブ」の角度が決定されます。
そのため、モード毎に「グリップ(右手のアクセル)」の角度に応じた「実スロットル・バルブの角度」を異なる設定とすることで、右手の入力に対するレスポンスに変化をつけることができます。

今回、「STDモード」「Bモード」で硬さを感じた理由としては、恐らく、これらのモードにおける「スロットル・レスポンス」に対して、適切な「ブリップ量(煽り量)」が設定されていないからと推察します。
ただし、メーカーホームページ等では、Aモードをベースに作成されたマップが使用されている旨が記載されているため、仕様通りとなります。
普段のご使用用途の中で、Aモードをほとんど使用する機会がない場合などにおきましては、別途調整を行い、STDに最適化など、自由に調整が可能となります。

このような問題に対しては、別途「寺本自動車商会」で販売されている「PC 通信装置」を使用することで、お悩み解決です♪
※弊社では、「EZ-SHiFTER」の調整オプションとして、「お任せ調整」「しっかり調整」の2通りをご用意しております。
気持ちよくご利用いただく場合は、少しでも調整された方が良いと思われます♪

感触も良く、他の商品と比べ安価で「クイックシフター(UP・DOWN)」を装着できるため、非常にお勧めの商品です♪
最近は新ブログ開始のタイミングにより、「Translogic」製品の記事ばかりを掲載しておりますが、弊社では「EZ-SHiFTER」が最も取付実績が多い商品です!

参考までに、「MT-09系エンジン(CP3)」が搭載された車両で、「EZ-SHiFTER」が取り付け可能な車種は、下記のとおりです。

 ●MT-09 2014-2016
 ●MT-09 ABS 2014-2016
 ●MT-09(SP) ABS 2017-
 ●XSR900 2016-2017
 ●XSR900 2018-
 ●MT-09 TRACER 2015-
 ※クルーズコントロールが搭載さてている車両につきましては、「TranceLogic製ブリップアシスト」のご案内となります。

YAMAHA MT-09 TRACER 2015-2016 へのTranslogic製クイックシフター購入・取り付けのご依頼・ご相談は「クイックシフター 取付相談」よりお気軽にご相談ください♪
※ECUチューニングと同時施工をご希望の際は、「オーダーフォーム」から、お見積・ご相談・ご依頼まで承っております♪

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