[No.7] YAMAHA Tenere700 2020-2021 ★ECUチューニング開発★

作業の目的

今回は「YAMAHA Tenere700 2020-2021」のECUチューニングを開発させていただきました♪

　

電子スロットル非搭載車両（ワイヤー・スロットル）につき、スロットル・レスポンスの調整（電子スロットル開度マップ 調整）は実施できませんが、「点火マップ 調整」「アクセルオフ時の燃料カット 調整」「ラジエター冷却ファン温度 変更」など、他の車両でもお馴染みの「ECUチューニング項目」が実施可能となりました。

　＜ 参 考 ＞車種別サービスメニュー [YAMAHA Tenere700 2020-2021]
　　　

基本的には「YAMAHA MT-07シリーズ」とエンジンが同系列でございますので、これまでの実績より、「トルク向上」、アクセルをOFF/ONしたときの「ドンツキ・ギクシャク感の軽減」、「過剰なエンジブレーキの軽減」などの効果が見込めると考えます。

作業風景

シャーシダイナモで走行テスト

「スポーツバイク」などとは毛色が異なり、ECU側で明らかな出力制限などは見受けられないですが、果たして、パフォーマンス向上はあるのか。

「点火マップ 調整」、更には「Allow製フルエギゾーストマフラー」に対する「燃料マップ 調整 (※現車セッティング)」を実施し、各種マップの最適化を行いました。


※通常、パワーチェック・サービスは行っておりませんが、今回はECUチューニング開発のため特別に実施いたしました
※今回、オプションサービス「燃料マップ調整（現車セッティング）」を同時に実施させていただきました

＜ 結 果 ＞
　[ 後 輪 馬 力]
　　黄線: ECUチューニング実施後 … 64.7 [HP] (3.3%↑)
　　橙線: 純正ECU … 62.6 [HP]
　
　[ ト ル ク ]
　　青線: ECUチューニング実施後
　　紫線: 純正ECU



今回、「Allow製フルエギゾーストマフラー」に変更されており、オーナー様のご希望により「燃料マップ 調整 (※現車セッティング)」まで実施しておりますが、ECUチューニング前後でピーク馬力（後輪）[HP]が2.1[HP](3.3%↑)とかなり向上しました♪



今回はピークパワーに影響する高回転領域の出力向上が主に見られましたが、低回転からも僅かながらトルク向上を確認することができました♪
また、回転上昇もスムーズになり、シャーシダイナモ上ではアクセルを開け閉めしたときのドンツキ・ギクシャク感も緩和されているように感じることができました♪
オフロード系バイクの性質上、あまりピーク馬力を発揮するシーンはなさそうですが、ドンツキ・ギクシャク感の改善は悪路走行時に恩恵がありそうですね。

オーナー様の感想

後日、オーナー様からチューニング後の感想をいただきましたのでご紹介させていただきます♪

＜オーナー様のご感想＞
　その後、バイクに２日間ほど乗りましたが、めちゃめちゃイイ感じです。
　フルエキ化によるトルク痩せは完全に解消されました。
　下手したらノーマルよりもパワフルになった気がします。
　それと「乗り易さ向上」メニューの調整が絶妙ですね！
　エンブレの低減でシフトチェンジはスムーズになりましたし、
　スロットルレスポンスがマイルドになって疲れなくなりました。
　費用対効果が高く非常に満足しています。

＜今回のECUチューニング実施内容＞
　①点火マップ 調整
　②アクセルオフ時の燃料カット 調整
　③ラジエター冷却ファン温度 変更
　④燃料マップ 調整 (現車セッティング)
　※ECUチューニング・サービス内容は予告なく変更とさせていただく場合がございます

大変嬉しいご感想をありがとうございます♪
オーナー様はトルク痩せを最も気にされていたので、「点火マップ 調整」や「燃料マップ 調整 (※現車セッティング)」により改善されたようで安心いたしました♪
また、「アクセルオフ時の燃料カット 調整」によってドンツキやエンジブレーキが軽減され、ライディングに貢献しているようで良かったです♪

上記は一つの例ではございますが、少しでも共感いただけることがあれば、ぜひご検討いただきますと幸いでございます。「YAMAHA Tenere700 2020-2021」はMotoJPにお任せください♪

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