[No.11] KAWASAKI Z900RS 2018-2020 STRIKER様 T.O.T車両 燃料マップ調整(現車セッティング)
セッティング車両の詳細
作業風景
結果・作業後の感想
< 結 果 >
[ 後 輪 馬 力 ]
黄線: ECUチューニング + 現車セッティング … 125.5 [HP] (8.1%↑)
橙線: ECUチューニングのみ … 116.1 [HP]
[ ト ル ク ]
青線: ECUチューニング + 現車セッティング
紫線: ECUチューニングのみ
マフラーメーカーで有名な「STRIKER様」より、同社で開発中のテイスト・オブ・ツクバ参戦車両のセッティング依頼をお受けいたしました。
排気量が1,000ccに変更されているため、燃料噴射量の最適化をご希望されていたことから、今回、弊社シャーシダイナモにて「燃料マップ調整(現車セッティング2.0)」を実施させていただきました。
また、エンジン・チューニングに熟練した同社より、エンジン耐久性について許容範囲と判断のうえで、レブリミット引き上げのご要望を頂いたことから、協議の結果、+1,000[RPM]の引き上げを実施させていただきました。
※レブリミッター 引き上げは、エンジンブローなどの重大故障につながる懸念が大きいことから、適切な知識やライディングスキルを有したプロライダー・プロレースチームからのご依頼(要レース契約)のみ受付しております。
排気量変更の影響か、全体的に空燃比が薄すぎる傾向にありましたが、全域で適正値に調整した結果、後輪馬力で9.4[HP]の上昇を確認することができました!!
セッティング時の様子(パワーチェック)を撮影いたしましたので、ぜひご覧ください♪
※音量にご注意ください
ちなみに、Z900RSベース車両で後輪馬力125[HP]は史上初となります♪
トルクカーブも非常にきれいな曲線を描いており、谷が無くスムーズなエンジン特性を見ることができます。
その他、クローズドコース専用車両としてご依頼をいただき、テイスト・オブ・ツクバに向けた軽量化の一環として、レギュレーションで許可されている、排ガス対策部品(AIS等)を撤去可能な状態にするため、「各種FIエラー・コード 無効化」をご依頼いただきました。
また、トラクションコントロール・モードの介入を常に除外するため、キーOFF/ONでトラクションコントロールが「OFF」状態を維持できる、「トラクションコントロール・モードリセット 無効化」を実施させていただきました。
※上記「各種FIエラー・コード 無効化」「トラクションコントロールモードリセット 無効化」はクローズドコース専用車両のみ実施しております
今回は「新しいデータ・ロガー」や「高速通信」を利用した「現車セッティング2.0[仮]」の対応車種ということもあり、「様々なアクセルの開け方(入力)」に対する調整も実施いたしました。
内容の詳細については、過去の記事でご紹介しておりますことから、割愛させていただきますが、同じように「スロットル・スピード方式により算出される噴射量」と「スピード・デンシティー方式により算出される噴射量」のバランスを考慮しながら、「低負荷 ~ 高負荷」、「低回転 ~ 高回転」にかけて「スムーズなエンジン特性」を目指し、補正を繰り返し行います。その結果、空燃比の乱れによって発生している症状に関しては、上記で挙げたような効果が期待できます。
今回のように、排気量の変更が伴う場合、「燃料マップ調整(現車セッティング2.0)」の実施による効果は、大きくなる傾向がございます。
ただし、実際は吸排気仕様(マフラー、エアフィルターなど)やエンジン特性、さらには現状の空燃比の状態などにより異なるため、すべてのケースで上記のような効果を引き出せるとは限りませんが、今回は一つの例として参考にしていただけますと幸いです。
STRIKERのスタッフ様から、車両は全体的にかなりパワフルになっているとお聞きすることができました。これからもどんどん熟成を重ねられるとのことですので、次回はどのような改造が施されるのか、楽しみにしております♪
最後までご覧いただきありがとうございました!!
[ 後 輪 馬 力 ]
黄線: ECUチューニング + 現車セッティング … 125.5 [HP] (8.1%↑)
橙線: ECUチューニングのみ … 116.1 [HP]
[ ト ル ク ]
青線: ECUチューニング + 現車セッティング
紫線: ECUチューニングのみ
マフラーメーカーで有名な「STRIKER様」より、同社で開発中のテイスト・オブ・ツクバ参戦車両のセッティング依頼をお受けいたしました。
排気量が1,000ccに変更されているため、燃料噴射量の最適化をご希望されていたことから、今回、弊社シャーシダイナモにて「燃料マップ調整(現車セッティング2.0)」を実施させていただきました。
また、エンジン・チューニングに熟練した同社より、エンジン耐久性について許容範囲と判断のうえで、レブリミット引き上げのご要望を頂いたことから、協議の結果、+1,000[RPM]の引き上げを実施させていただきました。
※レブリミッター 引き上げは、エンジンブローなどの重大故障につながる懸念が大きいことから、適切な知識やライディングスキルを有したプロライダー・プロレースチームからのご依頼(要レース契約)のみ受付しております。
排気量変更の影響か、全体的に空燃比が薄すぎる傾向にありましたが、全域で適正値に調整した結果、後輪馬力で9.4[HP]の上昇を確認することができました!!
セッティング時の様子(パワーチェック)を撮影いたしましたので、ぜひご覧ください♪
※音量にご注意ください
ちなみに、Z900RSベース車両で後輪馬力125[HP]は史上初となります♪
トルクカーブも非常にきれいな曲線を描いており、谷が無くスムーズなエンジン特性を見ることができます。
その他、クローズドコース専用車両としてご依頼をいただき、テイスト・オブ・ツクバに向けた軽量化の一環として、レギュレーションで許可されている、排ガス対策部品(AIS等)を撤去可能な状態にするため、「各種FIエラー・コード 無効化」をご依頼いただきました。
また、トラクションコントロール・モードの介入を常に除外するため、キーOFF/ONでトラクションコントロールが「OFF」状態を維持できる、「トラクションコントロール・モードリセット 無効化」を実施させていただきました。
※上記「各種FIエラー・コード 無効化」「トラクションコントロールモードリセット 無効化」はクローズドコース専用車両のみ実施しております
今回は「新しいデータ・ロガー」や「高速通信」を利用した「現車セッティング2.0[仮]」の対応車種ということもあり、「様々なアクセルの開け方(入力)」に対する調整も実施いたしました。
内容の詳細については、過去の記事でご紹介しておりますことから、割愛させていただきますが、同じように「スロットル・スピード方式により算出される噴射量」と「スピード・デンシティー方式により算出される噴射量」のバランスを考慮しながら、「低負荷 ~ 高負荷」、「低回転 ~ 高回転」にかけて「スムーズなエンジン特性」を目指し、補正を繰り返し行います。その結果、空燃比の乱れによって発生している症状に関しては、上記で挙げたような効果が期待できます。
今回のように、排気量の変更が伴う場合、「燃料マップ調整(現車セッティング2.0)」の実施による効果は、大きくなる傾向がございます。
ただし、実際は吸排気仕様(マフラー、エアフィルターなど)やエンジン特性、さらには現状の空燃比の状態などにより異なるため、すべてのケースで上記のような効果を引き出せるとは限りませんが、今回は一つの例として参考にしていただけますと幸いです。
STRIKERのスタッフ様から、車両は全体的にかなりパワフルになっているとお聞きすることができました。これからもどんどん熟成を重ねられるとのことですので、次回はどのような改造が施されるのか、楽しみにしております♪
最後までご覧いただきありがとうございました!!